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奨学金について  福一 由紀

こんにちは。ファイナンシャルプランナーの福一由紀です。

子どもの教育費についてご紹介していますが、今回は第3回「奨学金について」です。前回まで、高校までの教育費は家計のやりくりの範囲で、大学進学の費用は高額になるので事前に準備をといった内容でした。

 

「大学の費用は奨学金でなんとかする」とおっしゃる方が多いのですが、奨学金の実情を知っている方が少ないのです。借りてから「こんなはずでは……」「知らなかった!」とならないためにも、きちんと確認しておきましょう。

 

■奨学金は「子どもの借金」

「奨学金」は経済的な理由で進学が難しい人を対象に、国の機関や地方自治体、学校、民間会社、団体などが学費をサポートする制度です。給付型と貸与型があり、借りるほうには利子がつくものとつかないものがあります。

 

ここでは、一般的に多くの人が利用している「日本学生支援機構」の奨学金制度をご紹介します。大学進学前に在学中の高校で簡単な手続きで申し込みがで、多くの人が利用しています。平成21年度の実績では、大学学部生及び短大生の2.9人に1人はこの奨学金を利用しているそう。かなり利用率は高くなっています。

 

この奨学金はあくまでも、経済的理由により修学に困難がある優れた学生に対して「貸される」お金。奨学金という名前から給付されるものと思い込んでいる人もいますが、返済の必要がありますよ! それも子ども本人が借りることになります。あくまでも、子ども自身の借金だということを覚えておきましょう。

 

 

■第一種、第二種の違いは?

「日本学生支援機構」の奨学金には、第一種と第二種の2種類あります。第一種は無利息で、第二種は利息がつき、どちらも返済の義務があります。平成27年度入学者用の国内の大学、短期大学、専修学校進学予定の場合の申し込み基準をみておきましょう。無利子の第一種のほうは、「高等学校での全履修科目の評定平均値が5段階で3.5以上」と学力基準がもうけられています。また、家計基準として、親の年収などの基準も以下のように決められています。

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■返済計画をしっかりと

気軽に借りられる奨学金ですが、返済計画をたてておかないと大変なことになりますよ。借りられる金額は以下のとおりですが(平成26年度入学者の場合)、この金額を借りないと損!とばかりに借り入れると危険です。

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例えば、私立大学自宅外として第一種で月6万4000円を4年間借りたとしましょう。借りたお金は総額307万2000円。この返済は、毎月1万4222円を18年間(216回)返すことになります。22歳から返済が始まると40歳まで続く計算に。40歳というと、結婚をして子どもを育てている時期かも。子どもの教育費を貯めたいと思っても、自分の奨学金返済があるのでは、将来のマネープランがたてにくくなりますね。

 

無利子の第一種の場合でこれです。利子がつく第二種となると更に負担額がますことに。何も考えずに申し込んだ奨学金が、子どもを長期間苦しませることにもなりかねません。奨学金を申し込むときには、親子でじっくり話し合うことが大切です。

 

 

■返済が難しくなったら?

この奨学金には、返還期限の猶予制度があります。病気やケガ、収入が少ないなどの事情により決められた金額の返済ができない場合は、返済額を半額にしたり返済を待ってもらったりできるものです。ただし、これは単に返済を待ってもらっているだけ。借金がなくなったり減ったりするものではありません。返済期間が延びたりしているだけです。この点も充分注意しましょう。

 

返済を延滞すると年10%の割合延滞金が発生するので、これも注意が必要です。また、延滞が3か月以上になったら、個人信用情報機関に情報が登録されてしまいます。この個人信用情報機関とは、個人のローンやクレジットの返済状況などが収集された経済的信用情報。ここに延滞情報が載ってしまうと、クレジットカードが使えなくなったり、住宅ローンや自動車ローンなども利用できなくなる可能性がでてきますよ。奨学金はあくまでも借金ということを忘れずに。

 

 

■奨学金に頼らない準備を

上で紹介したもの以外に、自治体や民間団体、学校などからもらえる奨学金というのもありますが、数が少ないのが実情。親としては、これらをあてにするのではなく、奨学金を借りることなく、事前にお金を準備しておきたいものですね。子どもが、マイナスの借金ありからの社会人スタートは厳しいものです。

 

前回でもご紹介したように、高校から上の学校への進学を考えるなら、事前にしっかりとお金を準備しておきたいですね。では、どのように準備をしたらいいのでしょう? 次回は、進学のお金の準備の仕方をご紹介しましょう。

 

 

プロフィール

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福一  由紀

■マネーラボ関西 代表   http://www.money-lab.jp/

■All About マネーガイド(仕事・給与)   http://allabout.co.jp/gm/gt/666/

■ブログ:女性FP 福一由紀 の「つれづれなるままに」   http://yuki-fp.sblo.jp/

■FaceBook:https://www.facebook.com/fukuichi.yuki

 


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