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「母子手帳をどこに置いておきますか?」 黒田知宏

母子手帳黒田0908(3)

 

前回、母子手帳は「いつか役に立つ」情報ですというお話を書きました。では、役に立つ日が来るまでどこにおいておきましょうか。私の母は私の母子手帳を自宅のタンスの引き出しに大事に置いてくれていました。でも、何かの災害があったらどうなるでしょうか?幸い私の実家は火事にも地震にもあっていませんが、もし火事があったら、多分母子手帳は最初に持ち出されることは無いでしょう。

 

東北大震災の直後に行われたある調査では、地震発生の時にもし一つだけ持ち出すとしたら?という質問に、37%の人が「携帯電話」と答えています。これに続くのが15%の「通帳」です。実際、東北大震災の後、現地での医療支援に出向いた医師に聞いた話では、「お薬手帳」などを持っていた方は殆どおられなかったそうです。 「いつか役立つ」情報を「役立てるとき」に手元に用意するのは、結構難しいのです。

 

岩手県に「イーハトーブ」という、オンラインの母子手帳のシステムがあります。東北大震災の時、このシステムが力を発揮し、妊婦健診や母子手帳の再発行などがスムーズに行われたと報告されています。オンライン環境に情報を預けておけば、本当に必要になったときに取り出すことが出来るのです。

私たちは、普通、大事なお金を銀行に預けています。大事な健康データも、情報銀行に預けましょう。
「ちゃいるす」は母子手帳の情報銀行です。情報銀行に預けておけば、必要なときに大事なデータを手元に取り寄せることが出来ますから。

 

 

 

 

プロフィール

 

黒田 知宏(くろだ ともひろ)     

    

■経 歴

京都市育ち。京大工学部 94年 卒、奈良先端大情報 98年 修了。

現在京大病院医療情報企画部長・教授。病院のパソコン屋さんとして、日々電子カルテと格闘中。

 

 

 


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