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「情報銀行ってなんでしょう?(2) 」 黒田知宏

情報銀行黒田2

 

前回、「情報銀行がいつまでも使用料を取らずに皆さんのデータを預かれるようにするためには、どうすれば良いんでしょう?」と言うところで終わりました。

 

銀行は、預かったお金を人に貸して利息を得ることで、口座の利用料を取らずにお金を預かっています。情報銀行にあるのは情報ですから、簡単に考えたら情報を売ってお金を儲けることになります。それは困りますよね。預けている情報は大事な「個人情報」ですから、売られたら堪りません。

 

でも、一人一人の個人情報よりもっと価値のある情報があるのです。

 

一人一人が口座に預けた健康情報だけでは分からないことが、沢山の人の情報をまとめて分析すると色々分かってきます。平均的な発育曲線ってどんなんだろう?

 

10年前の子供と比べてどう変わったんだろう? 母親の体重の変化が出生後の子供にどんな影響を与えるんだろう?

 

などなどなど...。沢山の情報が集まってきて初めて、どうするのが子供にとって一番良いのかが分かってくるのです。

 

私たちが今知っている、健康に関する「正しい」知識は、こういう情報を地道に集めて分析する沢山の人達の気が遠くなるような時間のかかる努力のおかげで得られてきました。情報銀行が出来上がって情報銀行に沢山の情報が蓄えられるようになれば、もっと沢山の情報を使って、もっと早く様々なことを分析出来るようになります。沢山集まった健康情報は、実はとても沢山のことを知ることが出来る、宝の山なのです。

 

情報銀行はこうやって、多くの人の健康情報を蓄えることで、沢山の価値を生み出します。生み出された価値はもちろん、丁度銀行口座にお金を預けた人が利息をもらえるように、情報銀行に情報を預けた人にも帰ってきます。あなたの今の健康状態は理想的な状態なの?

 

今、子供のために何に気をつけないといけないの?

 

沢山の情報を分析して得られた知識は、預けた健康情報と照らし合わすことで「あなたのための」情報になるわけです。

 

もちろん、沢山の情報が集まって、それが分析されて、初めて分かることが沢山有ります。ですから、今預けた情報がすぐさま価値を生んだり、今預けた情報に照らし合わせた「私のための」情報がすぐに得られるとは限りません。でも、今あなたが預けた情報は、必ず将来の人たちのために、あるいは、あなたの子供自身のために役立つ知識を生み出してくれるはずです。

 

「ちゃいるす」はそんな情報銀行の一つです。情報銀行に積極的に情報を預けてください。また、あなたのお友達にも是非勧めてください。価値を生み出して本当に情報の「銀行」になるためには、沢山の人が情報を預かることが、今なによりも大切なのですから。

 

 

 

 

 

 

プロフィール

 

黒田 知宏(くろだ ともひろ)     

    

■経 歴

京都市育ち。京大工学部 94年 卒、奈良先端大情報 98年 修了。

現在京大病院医療情報企画部長・教授。病院のパソコン屋さんとして、日々電子カルテと格闘中。

 

 

 


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