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「家づくりの予算、どこに・どんなふうに使いますか?」 田中郁恵

「予算があまりないのですが、いくらあれば家が建てれますか。」

 

こんな質問を受けたことがありました。

 

新婚ご夫婦で赤ちゃんが一人生まれたばかり。今後のことも考えて住宅の建築を考えているけれど、経済的にはあまり余裕はないご様子。とりあえず今は最低限の水廻りと大きなハコとしての住宅を、とのことでした。

 

その敷地の法規制などの条件や、構造をどうするか、また、必要な面積はどのくらいか、それらによっても変わってくるのですが、まずはおおまかな条件をお聞きします。大きな買い物ですからやはり希望はできるだけかなえたいですよね。希望が膨らみすぎて予算と合わないことも多々。そんな場合はもう少し丁寧に具体的な話を重ねて整理します。

 

今、何が必要で何は諦めることができるか。

 

まずは、構造部材や断熱材。とにかく床、壁、天井の裏に隠れてしまうところは当然ですがきっちり費用をかけたほうがよいですね。

 

例えば、床暖房等の設備は我慢して、それよりも断熱材をしっかり入れておく。床暖房設備も後から施工するのは大変なので本当に必要ならばはじめてしておくべきですが、断熱材をしっかりいれておくと、床暖房がなくても寒くないです、とよく言われます。

 

他にも、壁の表面積を少なくできるかどうか。少なくなればその分仕上げも下地も減るので安くなります。あとから家具や簡易間仕切りで区切るという方法でも許容できるかどうかも話します。イメージしやすいように将来プランも一緒に提案し、じっくり検討していただいたりします。ある程度想定しておくと、下地やコンセントやスイッチ等の準備をしておくことが可能です。

 

逆に、造り付け家具はあとから設置することが比較的容易ですので、とりあえず後回しに。少しずつ希望の家具を揃えていくのも楽しみがあってよいですよ。

 

仕上げ材等はどうでしょう。床材や壁仕上げはやり直すのはかなり大掛かりですからご希望の仕上げ材があれば、予算を追加してもその仕上げの採用をお勧めします。いつも一番よく触れ目にする場所ですので気持ちのよいものを。

 

塗装工事は、DIYが好きな方ならご自身で塗るということもアリですね。フローリングのワックスや壁や家具の保護オイル程度であれば比較的容易にできますが、壁一面にペンキを塗ったりするのは素人の塗りムラがでてしまいます。それも楽しめるかどうかもヒアリングします。

 

他にもたくさん色々とあります。

 

予算が限られているとなんでもかんでもという分けにはいきませから、「これは我慢できますか?これはゆずれないですか?」と、じっくりと本当に必要なものをさぐっていきます。 それは改めて今までの生活を見つめ直し、これからの生活をイメージする、いいきっかけにもなるようですよ。

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他にもたくさん色々とあります

 予算が限られているとなんでもかんでもという分けにはいきませから、「これは我慢できますか?これはゆずれないですか?」と、じっくりと本当に必要なものをさぐっていきます。

それは改めて今までの生活を見つめ直し、これからの生活をイメージする、いいきっかけにもなるようですよ。

 

 

 

ごあいさつ

普段は住まいや家具などのデザインを仕事にしています。

もともと旅行が好きなこともありますが、この仕事をはじめてからは、海外国内かかわらず興味のあるまちや建築があるところには可能な限り足を運ぶようにしています。

どちらかというと一般的な観光地からそれた、現地の人々の生活がわかるような街や集落を訪ねることが多いです。

また、飛行機、列車、バス、自転車、足…それぞれ移動スピードがかわると見えてくる発見の種類も違って面白いので、移動中も楽しい時間です。

そういった経験や日常の生活の中で、面白い見え方をする材料の使い方、開口部のとりかた、などささいなヒントを見つけて、デザインに生かすことを心がけています。

 

一般のかたにとっては家つくりというのは一生に一度あるかないかという大イベント、費用も桁違いにかかってしまうのでなかなか敷居が高いことのように感じられますが、毎日長い時間を過ごすもっとも身近な居場所。ちょっとした工夫で空間が何倍にも豊かになれるようなデザインを提案することを心がけています。

 

 

プロフィール

 

田中 郁恵           HP:http://t-ikue.com/

■経歴

関西大学建築学科卒業後、同大学大学院工学研究科にて都市設計学を専攻。

大学院修了後、京都のアトリエ系の設計事務所にて8年間勤務、主に住宅設計などの仕事に携わり、その後、田中郁恵設計室を主宰。 住まい、店舗、家具、外構、など空間にかかわるデザインをしています。

■資格 一級建築士

 

 


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