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すべてのこどもたちの健康のために
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真正面に向き合う うえおか 裕

赤ちゃんが家族に加わると、甘いミルクの匂いと柔らかな空気が生まれるように感じます。丸くて柔らかなものは、私達の心をほぐし笑顔を呼んでくれます。

と、幸せな時間ばかりではなく、忙しくイライラすることも多い子育て!私達大人は大きくなる今まで「自分の考えをはっきりといいなさい」「ちゃんと言いなさい」などと親や学校の先生に言われて育ったのではないでしょうか?

 

けれども、今、目の前に居る幸せの塊の丸くて柔らかなものは、‘自分の考え’をはっきりと言葉では言い表しません。赤ちゃんの発する表情や泣き声からこちらが汲み取り想像しなければなりません。言葉で解決するのではなく、丸ごと受け取る印象をじぶんの言葉と経験に置き換えなければならないのです。

 

その時、置き換えた言葉をどれだけ赤ちゃんに話しかけながら接することが出来るでしょう?「あらあら、おなかがすいたのね」とか「お尻が気持ち悪いのかしら」とか、話しかけながら身体に触れ接してもらえば、その声の落ち着きで赤ちゃんもその声と同じ波長を取り戻すように思います。お腹の中に居るときから聞き知った音が聞こえ、自分の欲求が満たされる時、落ち着いた安心に包まれるのだろうと思います。

 

話しかけるときは顔を近づけて真正面から声をかけましょう。あかちゃんの目に像を結ぶのはお母さんの顔、お父さんの顔です。真正面に話しかけること、ここから赤ちゃんの言葉の獲得が始まるのです。

 

このことは1歳半から2歳頃の幼児の描く絵から推察できます。この頃の子ども達の描く絵の多くはぐるぐる○○ちゃんです。そして、その○○ちゃんに意味がないのではなく、お母さんの顔であったりおばあちゃんの顔であったりします。お花も○○何でも○○。描く手の動きがそうなるからでしょうか?その後、2歳を過ぎた頃からこの○○ちゃんから手足が出た、いわゆる、頭足人となります。稚拙なために人物像をそんなふうにしか描けないのでしょうか・いいえ、この年齢の子ども達が一番注目するのは顔なのです。自分に話しかけてくれる声と表情溢れる顔なのです。だから、一番注目する顔を描くのだろうと思います。

 

 

自分を真直ぐに見てくれる人が話しかけてくれる言葉が、聴き取るという集中力を培うのだと思います。目を見て声をかけてあげてください、まずは「おはよう」と身体に触れながら・・・。

 

附 こどもがはじめてであう本というサブタイトルを持つ「ミッフィーちゃん」(あたしの子育ての頃は‘うさこちゃん’でした)は身体が横向きでもお顔はまっすぐ読み手のほうを向いているでしょう。子どもにちゃあんと語りかけています。

 

プロフィール

うえおか 裕

公益財団法人 ラボ国際交流センター会員・ラボ教育センター関西支部テューター

御所南小学校コミュニティ委員

 

1993年より中京区でラボパーティを主催、2歳から大学生までの子ども達と物語の世界を楽しみ、外国語や日本語で劇として再表現する活動を展開

同時に、児童館や市内小学校にておはなし会の活動も。


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