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「虫さされの対処法」桒原康通

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虫刺されは、虫に刺されて起きる日常的な皮膚病の一つで、虫刺症(ちゅうししょう)と呼ばれます。刺した虫の種類によって様々な症状がありますが、刺されたときに皮膚に注入される毒液や虫の唾液に対する刺激反応とアレルギー反応とに大きく区別することができます。アレルギー反応の症状は、すぐに症状が出る即時型反応と1-2日後にゆっくりと出現する遅発反応があります。前者は、刺された直後から15分程度後で局所に痛みやかゆみを生じ、腫れて赤くなってくることがあります。なかにはアナフィラキシーショックという全身の蕁麻疹や呼吸困難、悪心嘔吐などの全身症状が出現し死に至ることもあります。一方、後者は刺されたあと1-2日たってからかゆみを伴う紅斑や水疱ができるのが特徴です。また、皮膚の症状の程度は刺された子どもの体質や虫の種類によって大きく異なることも留意点です。

 

ハチやムカデクモなどに刺された場合、初期に現れる痛みに対しては患部を冷やすなどの措置をとることも必要ですが、痛みが激しいときや有毒であると考えられる場合は医療機関で適切な治療をしてもらうことが大切です。かゆみに対しては市販の虫刺されに対するかゆみ止めも有効です。しかし、アレルギー反応が強い場合はステロイド外用薬が有効であり、さらに、炎症がひどい場合は抗ヒスタミン剤やステロイド剤の内服も考慮されますので、やはり医療機関への受診を検討してください。ハチに刺された場合に危険なのが、2回目に刺されたときです。ハチ毒に対するアレルギー反応が初回に刺された後に成立(感作)することよって、2回目に呼吸困難や意識不明になり、死に至るケースもあるため、すぐに医療機関に行く必要があります。こういったアナフィラキシーショックが起こる可能性のある方に限り、アドレナリン自己注射(エピペン)の携行が可能です。医師にご相談ください。

 

このように虫刺されの症状は多彩です。たかが虫刺されと放置せず、適切な処置と正しい治療をすることが大切です。

 

プロフィール
桒原康通
京都府立医科大学小児科学教室 講師(学内)


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