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「座薬を入れたが熱が下がらない」大曽根 眞也

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我が子が急に高熱を出して辛そう…親御さんはとても心配ですよね。しかも熱さましの座薬を入れても熱が下がらないと、ご心配はますます募るかと思います。
では「心配のいらない発熱」と「心配すべき発熱」をどう見分ければよいでしょうか。小児科医が考える「心配すべき発熱」、つまり早めに医療機関を受診するべき発熱は、次の4つのどれかに当てはまる場合です。

 

1. 無表情で活気がない。
2. ぐったりしている。
3. 1日中ウトウトしている。
4. 生後3か月未満である。

 

おや?「座薬を入れたが熱が下がらない」がありませんね。
子どもの急な発熱の原因は、ほとんどが感染症、特にウイルス感染症です。カゼも大半がウイルス感染症です。ウイルス感染症は、ゆっくり休んで、こまめに食べたり飲んだりできていれば、免疫力で治ることが多いのです。しかし中には、子どもを消耗させるやっかいな病気が熱の原因のこともあり、それらが1~3の症状を起こします。1~3がある時は、早めに医療機関を受診しましょう。

 

逆に、1~3がなく、熱は高くても元気であれば、あわてて病院に走る必要はありません。むしろ家で十分に休ませることが最良の治療です。大事なことは体温の数値ではなくて、子どもの全身の状態なのです。体温計でなく、お子様の様子に、目を向けてください。
なお、4に示したように、生後3か月未満の赤ちゃんの発熱は、小児科医による見極めが必要なので、早めに受診しましょう。

 

もう一つのポイントは、熱さましの座薬はあくまでも対症療法で、発熱の原因を治す薬ではないという点です。座薬を入れても下がらない熱は、それだけ高い熱ではあるのですが、心配すべきかどうかは、先ほどの1~4に当てはまるかが大事です。

 

ところで、子どもが急に病気になった時、すぐに病院や診療所を受診するべきか、親御さんは迷われると思います。このような時に大変役に立つ強い味方として、私たちが加盟している日本小児科学会が監修した、「こどもの救急」というホームページ(http://kodomo-qq.jp/)があります。子どもが経験しうる多くの症状に対して、救急受診すべきかどうかを簡単に判定してくれるすぐれもの。実は上記1~4も、ここの表現を引用したものです。ぜひご活用ください。

 

 

プロフィール

大曽根 眞也
京都府立医科大学小児科学教室 助教


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