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何に子守をさせる?  うえおか 裕

時代劇や小説の世界のようにねえやさんやばあやさんがいて子守をしてくれる時代ではありません。家族といっても通常一緒に暮らしているのは、夫婦単位とした家族です。乳児や幼児がいる家庭では育児の中心は母親でありほとんどの時間を一人で向き合うことになります。きっと、この間は孤独感が生まれ誰かとつながりたいという気持ちも大きいかと思います。

 公園に出かけたり子育てのサークルに参加したり、今、若いママ達は情報を元に活動範囲を拡げているだろうと思います。このサイトもそんな情報として参考にしていただけるならうれしいかぎりです。

 が、ここで考えたいことがあります。

 

世の中の仕組みや情報の取捨選択のできる大人が有効に利用する電子メディアの情報を、体と魂を育てる子育ての際に安易に子どもに触れさせてよいのだろうか?と。

 

つまり、大人が便利に利用できる電子メディア(スマートフォンなど)を乳幼児期のこどもたちが目にする機会が多くなっています。

“親子のふれあい”ということに関しては改めての議論は必要ないでしょう。私たちの子育ての頃は「テレビに子守をさせないで」でした。今なら、「スマホに子守をさせないで」でしょうか?

スマホ

 

乳母車を押しながらお散歩やお買い物のママがスマートフォンをいじりながら歩いている姿、授乳しながら携帯電話を操作している姿、お子さんは公園で遊んでいるけれどやはり携帯電話で何かされている姿、出くわすたびにもったいないなあと思います。今、ここにいるリアルタイムのお子さんの様子を見知っておくことが、お子さんの集団の中での様子だったり何に興味を持つかだったりのヒントをくれるものなのに。

 乳幼児期は親との触れ合いを通して感情や生活を確認していきます。つまり、人と人の関わりの中で人になっていくのです。

 

 特に、スマートフォンはこの様子をもっと加速するように思います。なぜなら、乳幼児の子どもたちでも自分で扱えるということです。何かの拍子に親のスマートフォンを触り、瞬時に映像と音が出てきたら子どもが惹きつけられないわけはないのです。電子音はそれほどに刺激的です。お部屋の電気を消して真っ暗な中でテレビやパソコンやスマートフォンの画面を見てください。画面の変化がいかに刺激的であるかを知っていただけるでしょう。穏やかな時間にはならないように思います。

 すでに、色々な調査などでも(青少年に限らず大人でも)電子メディア中毒は問題となっています。小さい時からテレビの前に座り続けたり、親の携帯電話をいじってきた人たちに電子メディア中毒に陥りやすい傾向があるそうです。今子育て中の皆さんは生まれた時からテレビをはじめパソコンなどの存在を知って育ってこられたのですから、この考えは大げさだと思われるかもしれません。でも、人は人が育てるのであり、育てることで親も親として育てられるのです。新しい道具は慎重に付き合いましょう。乳幼児が柔らかいのは肌だけではありません。目や耳や鼻など五感全部が柔らかく繊細です。大人がガードしなければならない刺激的なものに子守はさせないで。

 

 

プロフィール

うえおか 裕

公益財団法人 ラボ国際交流センター会員・ラボ教育センター関西支部テューター

御所南小学校コミュニティ委員

 

1993年より中京区でラボパーティを主催、2歳から大学生までの子ども達と物語の世界を楽しみ、外国語や日本語で劇として再表現する活動を展開

同時に、児童館や市内小学校にておはなし会の活動も。


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